失敗したくない人の資金計画と事業計画

資金計画の考え方から融資申込の組み立て方まで
資金調達のテクニックをご紹介します。

第3回 事業計画の考え方

では、前回の続きとして事業計画の組み立て方についてお願いします。

はい。基本的には、「ちゃんと数字に根拠があること」が大事です。
根拠と言っても、結局、実際のところ売上がいくらあがるか、なんていうのは将来の話だから、”絶対”はありません。
あくまでも、「これだけの売上をあげるために、どういった活動をするか」という意味での根拠になります。

具体的に言うと、どういったことでしょうか。

金融機関の人から「なんでこんな数字になると言えるんですか?」と言われて、「それはこれこれ、こういう考え方です。」と説明できるかどうかということです。

数字の根拠ということですね。

そうです。そして、実際の数字についてですが、実はほとんどの部分は最初から答えが決まっているんですね。

それはどういうことですか?

考えないといけない数字はザックリ言って、
売上・売上原価(食材、美容材料など)・諸経費(水道光熱費や広告費など)・人件費・設備費です。

ええ。

そして一つ一つを後ろから見ていくと、設備費などは、出店する物件が決まった時点で家賃は決まっているし、減価償却費も、内装や設備の金額は見積が出来上がっていれば、その総額の1/10くらいを見ておけばOKです。

ふむふむ。

人件費についても、お店の広さが決まれば自ずと何人くらい雇うかは決まってきますし、給料の額も大体の相場があります。

たしかに、そうですね。

売上原価や諸経費なんかも、業界での相場があり、諸経費は大体売上の15%前後といった具合。
売上原価については、飲食業だったら35%前後でしょうし、美容室だったら施術は12%前後、店販は70%前後。
ですから、売上さえ決まれば、売上原価や諸経費は率で勝手に決まるといっても過言ではないんです。


なるほど。

となると結局、難しいのは売上だけという話になります。

そうですね。

ここで売上をちょっと分解してみると、美容室だと
「売上=顧客数×来店頻度×単価」、
飲食業だと
「売上=座席数×回転×単価」
となります。こうやって分解すると、単価は、もともとどういうサービスを提供しようか考えている段階でおおよそ決まっているんです。

ふむふむ。

特に美容室の場合は、一般的に来店頻度は大体3か月に1回くらいですし、「顧客は美容師につく」ので、現在どのくらいの顧客リストがあるかによって、ベースが決まってきます。
そうなると、美容室に限っていえば「売上=顧客数×来店頻度×単価」も、最初からほぼ答えが決まっているんですね。

なるほど。

あとは、さらに売上を上乗せするために、具体的にどういうマーケティングをするか、という話ですね。
飲食店は、美容室ほど答えを決めるのは難しいけど、それでも座席の回転には大体の相場があります。
大まかに言うと昼営業・夜営業・深夜営業のそれぞれで考えて積み上げるイメージになります。

時間帯でくぎるんですね。

はい。そして、その回転を達成するために、具体的にどういうマーケティングをするかを詰めていきます。
ここまでやっておけば、あとはもう、神のみぞ知る世界。実際にお店がオープンしてから頑張るしかないですね。

神のみぞ知る(笑)

非常にザックリした話になりましたが、こんな感じで「ちゃんと数字に根拠があること」をしっかり守っていけば、融資を受けるのは、そんなに難しい話ではないんですよ。

いやぁ、勉強になりました。これでいくらでも融資がおりそうな気がします。

(笑)